意味のある議論をするには「議論の技術」がいる。《強くなるためのコツ》
意味のある議論のために
こんにちは、Kataruです。
いい議論をするのは難しいです。
一部の参加者が自分の言いたいことを声高に叫び、他者は無難にやり過ごそうと黙っている。
それは「議論のようななにか」
時間の無駄でしかありません。
「議論の技術」とは、「論理的かつ寛容であること」です。
いい議論とは
議論とは「異なる意見をぶつけ合うこと」です。
その目的は「異なる立場の相手をより深く理解し、お互いの納得のいく解決策を見つけ出すこと」
相手の意見をねじ伏せ、自分の意見を押し通すことではありません。
いい議論は爽快感を伴います。
両者が納得のいく結論だけでなく、感情・事態の理解の共有が運動後のような充実感をもたらします。
「勝ち負け」はどうでもいいのです。
なぜいい議論ができないのか
それは人間関係を尊重しすぎるから。
議論には上下関係や利害関係に影響されずに、自由に意見をぶつけう必要があります。
「今度のプロジェクトでは~したほうがいい!」
全員「賛成!」
みんなが同じ意見をもった状態に議論は生まれません。
つまり、議論においては反論することが大前提
そして、反論されることに寛容でなければなりません。
しかし、日本では「同調文化」が根付いています。
みんなと同じ行動を好みます。
そのため、日本人は反論耐性が低い。
反論されると「この人は私のことが嫌いなのか」と不安になったり、「おれに逆らうつもりか」と感情的になったりする。
「反論=攻撃」と、とらえてしまいがちです。
なので、「人間関係を壊したくない」とが発言を制限してしまいます。
論理的でないと建設的な議論はできない。
その一方、相手の感情を無視して冷静な議論はできません。
ですから、いい議論をするには「論理的でありながらも、同情的(相手の感情を推し量れる)であること」が必要です。
➡️よって『あなたの意見を否定するつもりはないけも、こういう意見もありますよね』という言い方が大切。
そして、反論に寛容でなければいけません。
議論において、人格と意見は切り離さなければなりません。
議論とは「異なる意見をぶつけあうことで、異なる立場の相手をより深く理解し、お互いの納得のいく解決策を見つけ出すこと」 です。
議論のルール&テクニック
①賛成か反対かを明確にする。
なによりもまず自分の立場ははっきりさせましょう。
意見を述べるとき、その内容が相手に対して賛成・反対のどちらなのか明確にすること。また、どの部分に賛成・反対なのかを明らかにすると話が見えやすくなります。
②主張するものは証明せよ。
なにか主張をする者は、必ずその主張を「根拠」と「論拠」を用いて説明する義務があります。
根拠:客観的なデータや証拠。
論拠:主張と根拠を結びつける理由付け。根拠が意味するもの。
逆に反論する際は
「主張は正しいか」具体的か、関係のないことを言ってないか
「根拠は正しいか」信用できる情報なのか、偏りはないか
「論拠は正しいか」筋は通っているか、例外はないか
などを考えます。
③主張は一つずつ
一度に複数の主張を述べらるとややこしいです。
聞いている側もどの主張に反応したらよいか分からない。
話の流れが混乱し、論点がずれやすくなります。
<論点がずれる>
相手の主張の正当性を無視して、自分の主張を出しあっているだけでは論点がずれる。
⇒相手が、述べた根拠に否定の主張をして、さらにその根拠をのべているか注意すること。
議論は「相手の意見に対する意見」を重ね合うことで前に進む。
そして「論点がずれている」と指摘すること。
④具体的な数字と量を示す
正直、議論において画期的な解決策はなかなか生まれません。
多くの議論では、折衷案。
つまり、異なる立場の意見たちをどれだけすり合わせられるか。
両者の落としどころをどこにもっていけるかが肝要です。
そのためにも、主張のメリットを数字と量は示されなければいけない。
議論が進むと、最終的に論点はメリットデメリットがあるか。
そして、それは多いか少ないかに集約されます。
だから議論では、『どんな』メリット・デメリットが『どれだけ』あるか。
そして、それを正しく立証できるか(ほんとうに生じるのか)を考えます。
⑤沈黙は同意
「言わない」は「意見・反論がない」と同義。
日本には「察する」という文化がありますが、議論にそんなものはありません。
⑥確認のための質問
よい質問は議論を正しい方向に導きます。
議論の場を整える意味合いと、新たな情報を引き出せる可能性もあります。
どんどん質問をしましょう。
- 不明点を確認『具体的には?』『どういうことですか?』
- 主張を確認『~というデータから、□□という主張がしたいんですよね?』
- 論点を確認『~が問題なんですよね?』
- 結論を確認『それでは~ということでよろしいですか?』
- 質問を確認『今の質問は○○かを聞いているんですか?』
議論上手のひとは相手を言い負かそうとしゃべり倒しはしません。
相手にしゃべらせ、冷静に矛盾点を探し指摘します。
【終わりに】やっぱり議論は...
難しいです。
大量に出てくる情報を正しく精査し、自分自身もまた正しく主張しないといけない。
頭を使いかなり疲れますし、なかなかうまくできません。
まずは上記のうち1つだけ心掛けてみましょう。
一度にすべては無理です。1つずつ自然とできるようにしていきましょう。
少しでも有意義な議論ができますように。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。