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山小屋バイト体験談part2

正直、人間関係はガチャ

※最終更新日2018.11.15

こんにちは、Kataruです。

part1に続いて今回は「山小屋バイトの人間関係」についてお話します。何にでも当てはまりますが楽しく過ごすために人間関係は大切。

dehairijiyunoniwa.hatenablog.com

 

・スタッフの人数

小屋の規模と山域にもよります。
私がいた小さいとこ(収容人数40人ほど)で3~4人、大きいの(収容人数200人ほど)で5~8人でした。業界全体としては人手不足の傾向で、基本的にどこの小屋も少人数でまわしています。超人気有名山荘とかはスタッフ同士が名前を覚えきれないほど多いらしいですが...

男女比率はほとんど男性、けど女性も何人かいました。年齢は大学生~40歳前後でしたかね。メジャーな山域で夏の超短期を募集してるところはとくに若い人(大学生)多いと思います。(素敵な出会いもあるとかないとか...)

大学生諸君は年齢層もよく見ておいたほうがいいでしょう。単純に年の近い仲間がいてほしいという人もいると思います。 

・どんな人たちがいるのか

「山小屋で働くやつなんて髭もじゃの熊みたいなんor変人の集まりや!」
そんなことはありません。あるかもしれんけど。しかしまぁ、いろんな背景を持った人たちがいます。

  • 私のように大学生の短期バイト
  • 大学新卒で入った人
  • 普通の会社入ったけど退職してきた人
  • さすらい旅人(世界一周とかしてた人)
  • 色んな山小屋点々としている人
  • 何十年も働いている人

何にしろキャラが濃ゆい。
話をして楽しいのは間違いないです。そして意外にも山大好き人間ばかりではないです。

もちろんずっと暮らしているその山域自体には詳しいですが、バリバリ登山するみたいな人はそんなに多くないです。なので登山初心者でもとくに問題ないです。(好きに越したことはないですが)

 

・人柄について

私のいたところではみんな優しく特に問題はありませんでした。人柄なんてのは100人いりゃ100通りあるんで「こうだ!」と言い切ることはできません。

しかし、こだわりをもった人は多分いるということを覚えていてほしい。

考えてみてください。
あなたが行こうとしているその山小屋の先輩たちはずっと前からそこにいます。働きながらそこに住んでいます。

つまり、そこは彼らの家であり、彼らが作り上げたルールがあります

それは「この道具・機械はこう使うんだよ」という誰もが納得する知識ではなく、「こうしないと気が済まない」「〇〇はここに置く」のような他人からするとどうでもいいようなことです。※とくに厨房関係

だれにでも「マイルール」はありますし、本来それは悪いものでもありません。しかし山小屋バイトは共同生活。まったく違う背景と性格をもった人間たちが同じところにいます。

だから、このすぐには理解できない他人のこだわりがストレスになる可能性はあります

そして山小屋も御多分に漏れず、長く働いている人がえらいです。その人のこだわりを他全スタッフが鉄則のように守らないといけないこともあります。
あなたからすると細かいことでも本人はそうしないと気持ち悪い。逆にあなたの"当然"が意図せず他の人のストレスになることもあり得ます。

これらは習慣の違いからくるものなのでどうしようもありません。あまり他人との共同生活をしたことがない方は覚えておいてください。

・スタッフ同士は仲がいいのか?

もちろんスタッフそれぞれ仲がいい,普通の組み合わせはあります。私から見た感じ、特別仲が悪い人の組み合わせはなかったです。実際腹の中でどう思っているかは知りえないですが、少なくともわざわざ嫌いの雰囲気をばらまく人はいませんでした。

共同生活ではどうせいやでも顔を合わさないといけませんから、みんなできる限り平穏にやりたいわけです。

大人の対応です。

といったものの別にスタッフ同士探り合い牽制しあってるわけではありません。スタッフの仲のいい悪いは実際行ってみてフタを開けてみないとわからないです。

アドバイスとしては、どうしても受け付けられない人がいるならやめればいい。

別にお金を稼ぐだけなら山小屋にこだわる理由はありませんから。人間関係を我慢するのは苦ですし、逃げれる状況なら逃げてもいいと思います。(実際、脱走する人もいるというウワサもあります。)

・山小屋は閉鎖空間ではないか?

では小屋の中の人間関係はここまでにして、少し範囲をひろげてみましょう。山小屋というのは街から離れ、山に囲まれているので地理的には閉鎖空間です。

しかし、登場人物の多さは決して閉鎖的ではありません。

 一口に登山客といっても山小屋には結構いろんな人が来ます。

  • 毎年何回も登りに来る常連さん
  • オーナーと何十年の付き合いの人
  • 昔働いていた人
  • 登山雑誌・メーカーさん(取材)
  • お馴染みの山岳ガイドさん
  • 学校登山(中高生)
  • 設備メンテナンスの業者さん

それぞれの人がそれぞれ色んな思いを山に持っている。
みんな来たときに新顔の私に、その山や小屋の思い出話をしてくれる。

色んな人が関わり今も山小屋の歴史がつづいている

「人と山」のありかたを知り、山小屋で働いてよかったと思えた瞬間でした。ただ趣味で登るだけだった自分でしたが、山のまた違った面を見ることができました。

☆まとめ☆

  • スタッフの人間関係は小屋次第。
  • 他人のこだわりがストレスになることも
  • 色んな人と出会える
  • 山の違う面が見られる 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。 

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